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3階建て住宅の外壁塗装費用相場|足場と高さの影響

公開: 2026-07-08 更新: 2026-07-08

目次
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この記事の結論

3階建て住宅の外壁塗装は、2階建てと比べて費用が上がりやすい傾向があります。理由は「塗る面積が増える」ことに加え、「足場の高さ・段数が増える」「高所作業の安全対策や作業性の負担が増す」ためです。金額は坪数・塗料グレード・劣化状況・地域でも変わるため、階数だけで一律に決まるわけではありません。総額ではなく、足場・外壁本体・付帯部といった費目の内訳を確認することが、適正価格を見極める近道です。

3階建て住宅の外壁塗装を検討すると、「2階建てより高いと聞くけれど、実際どのくらい変わるのか」が気になるところです。確かに3階建ては費用が上がりやすい傾向がありますが、その差がどこから生まれるのかを理解しておけば、提示された金額が妥当かどうかを落ち着いて判断できます。この記事では、3階建てで費用が変わる理由を「足場」と「高さ」の観点から分解し、相場の目安、見積書の確認ポイント、費用を抑える考え方までを整理します。数字の背景を知ることが、必要以上に不安を感じずに準備を進める第一歩になります。

まず基準となる費用感を把握する

3階建て特有の上乗せを考える前に、まずは基準として一般的な戸建ての費目内訳を確認しておくと、どこに階数の影響が出るのかが見えてきます。下の図は2階建て・サイディング・外壁のみを例にした費目内訳です。3階建てでは、このうち特に「足場」と「外壁本体」の割合が大きくなりやすい、と押さえながら見てください。

図のとおり、足場は建物の外周に組むため面積が大きく、総額の中でも比較的大きな割合を占めます。3階建ては建物の高さが増す分、この足場が縦方向に伸び、段数が増えます。外壁本体も上階が加わることで塗る面積が増えるため、この2つの費目が階数の影響を受けやすい部分です。逆に、高圧洗浄や付帯部の一部など、面積や高さの影響が比較的小さい費目もあります。「3階建てだから全体が一律に高くなる」のではなく、費目ごとに影響の大きさが違う、という視点が大切です。

3階建てで費用が上がる3つの理由

3階建ての外壁塗装が2階建てより割高になりやすい背景には、大きく3つの要因があります。それぞれを分けて理解すると、見積書のどこにその影響が表れているのかを読み解けるようになります。

理由1:足場の高さ・段数が増える

もっとも分かりやすいのが足場です。足場は建物の高さに応じて段を積み上げるため、3階建てでは2階建てより段数が増え、必要な部材の数量と組み立て・解体の手間が増加します。足場は総額の2割前後を占める大きな費目とされるため、ここが増えると総額への影響も相応に大きくなります。

また、高所になるほど足場の倒壊防止や飛散防止のための対策が入念になり、安全性を確保するための工程が加わることがあります。これらは見た目には分かりにくい部分ですが、安全でていねいな施工には欠かせません。

理由2:塗る面積が増える

3階建ては上階が加わるため、同じ間口でも外壁の総面積が2階建てより大きくなります。塗装費は塗る面積にほぼ比例するため、面積が増えれば下塗り・中塗り・上塗りにかかる塗料と人件費も増えます。延床面積(坪数)が同じでも、2階建てを3階建てにすると建物の縦横比が変わり、外壁面積の出方が変わる点も覚えておくとよいでしょう。

理由3:高所作業による作業性の負担

高い位置での作業は、材料や道具の運搬、職人の移動に時間がかかりやすく、作業効率の面でも負担が増えます。安全帯の使用や慎重な足元確認など、高所ならではの配慮が必要になるためです。この作業性の差が、人件費や工期に反映されることがあります。

注意

「3階建ては高いから」と足場や工程を省いて安く見せる見積もりには注意が必要です。足場は高所作業の安全に直結する費目であり、必要な段数や安全対策を確保したうえでの金額かどうかを、内訳で確認しましょう。極端に安い場合は、何が省かれているのかを質問しておくと安心です。

坪数・塗料グレード別の相場の目安

3階建て特有の上乗せを考える前提として、塗料グレードごとの費用レンジをつかんでおきましょう。下の表は基準となる相場の目安です。3階建てでは、ここに足場・高さの影響が加わる、と考えてください。

34坪・外壁のみ(2階建て・サイディング)の塗料グレード別 費用相場
塗料グレード耐用年数費用相場
ウレタン8〜10年72106万円
シリコン10〜13年80116万円
ラジカル12〜15年83120万円
フッ素15〜20年98139万円
無機20年〜105149万円

表はあくまで基準の目安です。坪数別のおおまかな費用感を整理すると、次のようになります。3階建ては同じ坪数でも足場と作業性の負担が加わるため、レンジの上側に寄りやすい傾向があります。

| 延床面積の目安 | 外壁のみ(シリコン)の費用感 | 3階建てで意識したい点 | | --- | --- | --- | | 30〜35坪 | 90〜140万円前後 | 足場の段数増が効いてくる | | 36〜42坪 | 100万円台前半〜半ば | 面積・足場ともに増加 | | 43坪以上 | 100万円台後半になることも | 大型・複雑形状で作業量が増す |

同じ坪数でも、建物の形状によって金額は上下します。凹凸が多い家やバルコニーが多い家は塗る面積や手間が増える傾向があり、3階建てではその差がより大きく出ることもあります。逆に、シンプルな総三階の形状は面積効率がよく、坪数のわりに費用が抑えられる場合もあります。坪数は出発点の目安にすぎず、正確な費用は実際の塗装面積と足場の数量を測って初めて確定します。

試算例で費用感をつかむ

具体的な条件での費用の目安を見てみましょう。次の試算は基準となる費用感を示すものです。3階建てでは、ここに足場の段数増と高所作業の負担が上乗せされると考えてください。

36坪・シリコン塗料の基準的な費用の目安

前提条件
築13年
36坪・2階建て
サイディング外壁
外壁のみ
シリコン塗料
目立った症状なし

総額の目安

94万円135万円中央値 115万円

主な費目

  • 外壁塗装費33万円46万円
  • シーリング打替え18万円24万円
  • 足場15万円20万円

※ 料金マスタに基づく概算です。建物形状・立地・下地の状態により実際の金額は変動します。 正確な費用は複数社の現地調査見積でご確認ください。

塗料のグレードを上げると、初期費用は増える一方で塗り替えの周期が延びます。3階建ては足場代の負担が大きい分、塗り替えの回数を減らせる高耐久塗料の恩恵が相対的に大きくなることもあります。同じ条件でフッ素塗料にした場合の目安も確認しておきましょう。

36坪・フッ素塗料にした場合の目安

前提条件
築13年
36坪・2階建て
サイディング外壁
外壁のみ
フッ素塗料
目立った症状なし

総額の目安

114万円162万円中央値 138万円

主な費目

  • 外壁塗装費50万円69万円
  • シーリング打替え18万円24万円
  • 足場15万円20万円

※ 料金マスタに基づく概算です。建物形状・立地・下地の状態により実際の金額は変動します。 正確な費用は複数社の現地調査見積でご確認ください。

塗料を選ぶうえで大切なのは、初期費用だけでなく「1年あたりのコスト」で比べる視点です。3階建ては足場を組むたびにまとまった費用がかかるため、塗り替え周期を延ばせる塗料を選ぶことで、長期的には足場代の回数を減らせるケースがあります。ただし、10年以内に住み替えや建て替えの予定がある場合は、あえて高耐久の塗料を選ぶ必要はありません。今後どれくらいその家に住むのかを踏まえて選ぶのが、無駄のない考え方です。

施工の流れと工期の目安

3階建ての工程そのものは、基本的に2階建てと同じ流れで進みます。ただし、足場の組み立て・解体や各面の塗装に時間がかかりやすく、工期はやや長めになる傾向があります。一般的な流れを確認しておきましょう。

各工程には乾燥時間が必要で、下塗りから上塗りまでを1日で終わらせることはできません。3階建ては塗る面積が広い分、1回の工程に要する日数も長くなりやすく、天候の影響も受けやすくなります。「早く終わる=効率がよい」とは限らず、必要な乾燥時間を確保しているかどうかが仕上がりの品質を左右します。工程の日程を事前に共有してくれる業者は、進め方が明確で安心材料になります。

費用を抑える現実的な方法

品質を落とさずに費用を賢く抑えるには、いくつかの現実的な方法があります。3階建ては足場の負担が大きいからこそ、次のような工夫が効いてきます。

  • 屋根塗装と同時に行う:外壁と屋根は劣化のタイミングが近いことが多く、同時に施工すれば足場を一度にまとめられます。3階建ては足場代の負担が大きいため、別々に行うより回数を減らせる効果が大きくなります。屋根とのセット施工の考え方は屋根と外壁をセットで塗るべき?費用と判断の目安で詳しく整理しています。
  • 相見積もりで数量・単価を比べる:複数社から見積もりを取り、足場の段数・面積や外壁の塗装面積、単価を比較します。3階建ては足場の数量差が出やすいため、内訳の比較が特に役立ちます。見積もりの取り方は相見積もりのマナーと進め方が参考になります。
  • 劣化が軽いうちに塗り替える:劣化が進むほど下地補修などの追加工事が増える傾向があります。高所の補修は費用がかさみやすいため、早めの点検で範囲を小さく抑えることが節約につながります。

無理な値引き交渉よりも、こうした工夫のほうが結果的に満足度が高くなりやすいものです。費用の全体像や内訳の考え方をさらに詳しく知りたい場合は、外壁塗装の費用相場|坪数・塗料別の目安もあわせてご覧ください。

見積書で確認したいポイント

3階建ての見積書を受け取ったら、次のポイントを確認すると適正価格を判断しやすくなります。金額の大小よりも、内容の透明性を重視する視点が大切です。

  • 足場の数量が明記されているか:足場の面積(平方メートル)や段数が書かれていると、高さの影響が妥当に反映されているかを確認できます。
  • 塗る面積が明記されているか:外壁の塗装面積が平方メートル単位で書かれていると、単価との掛け算で妥当性を確かめられます。
  • 付帯部やシーリングが含まれているか:雨樋・軒天・破風などの付帯部や、目地のシーリング補修が計上されているか。
  • 塗料名とグレードが具体的か:メーカー名・製品名・グレードが記載されていると、耐用年数の目安と照らし合わせられます。
  • 安全対策の記載があるか:高所作業に伴う飛散防止ネットなどの記載があると、安全面への配慮が読み取れます。

複数社の見積もりを並べて比べると、各社の足場の組み方や考え方の違いが見えてきます。総額が近くても、足場の数量や塗料のグレードが違えば内容はまったく別物です。安さだけで選ぶのではなく、「どこにいくらかけているのか」を理解したうえで納得できる1社を選ぶことが、長い目で見て満足度の高い塗り替えにつながります。

まとめ

3階建て住宅の外壁塗装は、塗る面積の増加に加え、足場の高さ・段数の増加や高所作業の負担が重なり、2階建てより費用が上がりやすい傾向があります。とはいえ、その差がどこから生まれるのかを理解すれば、提示された金額を落ち着いて評価できます。大切なのは総額だけでなく、足場・外壁本体・付帯部といった費目の内訳を確認することです。塗料は初期費用だけでなく1年あたりのコストで比べ、屋根との同時施工で足場をまとめる工夫も検討しましょう。急いで決める必要はありません。まずはご自宅の坪数や条件でおおよその目安を知り、複数社の内訳を比べながら、納得のいく塗り替えを進めていきましょう。ご自宅の条件に合わせた費用の目安は、無料のシミュレーターでも確認できます。

本記事について(編集方針と免責)

本記事は、ヌリドコ編集部が塗料メーカーの公開情報・当サイトの料金マスタ・公的機関の資料などをもとに作成しています。記事中の金額はいずれも概算であり、実際の費用は建物の形状・階数・立地・外壁材・劣化状況・施工業者によって変動します。図解や試算例の数値は料金マスタから自動算出したもので、記載の前提(2階建て・サイディング・外壁のみ等)を基準とした目安です。3階建て特有の足場・高さの影響は建物ごとに異なるため、正確な費用は必ず複数社の現地調査見積もりでご確認ください。

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よくある質問

Q3階建ての外壁塗装は2階建てよりどのくらい高くなりますか?

塗る面積が増えることに加え、足場の高さ・作業性・安全対策の負担が増えるため、同じ延床面積でも2階建てより割高になりやすい傾向があります。差の大きさは建物形状や立地で変わるため、現地調査を踏まえた見積もりで確認するのが確実です。

Qなぜ3階建ては足場代が上がるのですか?

足場は建物の高さに応じて段数が増え、部材の数量と組み立ての手間が増加します。高所ほど安全対策も入念になり、これらが足場費用に反映されます。足場は総額の中でも大きな費目のため、階数の影響が出やすい部分です。

Q3階建ての費用を抑える方法はありますか?

屋根塗装と同時に行って足場を一度にまとめる、相見積もりで足場や外壁の数量・単価を比べる、劣化が軽いうちに塗り替えて下地補修を小さく抑える、といった方法があります。無理な値引きより、内訳の透明性で選ぶ姿勢が結果的に満足度につながります。